「シングルマザーってお金も時間もなくてかわいそう。」
悲しいことに、そんな偏見や意見はよく聞かれる現実・・・。
実際、私自身も離婚に踏み切る覚悟が出来るまでは今後の生活のことや
子供のこと、お金のことなど考えて不安だらけで脳みそショートしそうでした。
でもそんなネガティブなことばかりじゃないよ!という話を
シングルマザー歴3年の私自身の経験も踏まえしていきます。
この記事はこんな人におすすめです
- シングルマザーになったばかり又は、なるにあたり不安な人
- シングルマザーに対するネガティブな言葉やイメージに傷ついている人
- シングルマザーでも前向きになるためのヒントを得たい人
シングルマザーは惨めでもかわいそうでもない
結論からいうとそんなことはありません。たとえ周りが何を言おうと大事なのは自分自身の気持ちです。
「惨めでかわいそう」という人はあなたの生活を助けてくれる人ですか?
人に言われたのではなく自分自身がそう思ってしまうなら考え方を変えましょう。
「誰かに比べて恵まれていない。」この考え方が自分自身を惨めにしてしまいます。
そうならないために私自身が大事にしてきたことは
- ひとり親だからこそ利用できる制度を知ること・情報を得ること
- 周りの言葉より信頼できる人の言葉と子供の笑顔を信じること
- 人と比べない自分の幸せを感じること
- 自分を責め過ぎないこと
- いろいろな選択肢・収入の柱を持つこと
世の中、悪いことばかりではありません。ひとり親だから受けられる支援制度もあります。
「シングルマザーでも簡単にお金が稼げる」などの怪しい情報も蔓延していますが
そういったものに騙されお金をかける前に、まずは制度を調べてみましょう。
それすら「シングルマザーばかり優遇されて!」などと言う人もいます。
けれども離婚したばかりで生活の基盤が不安定なシングルマザーは
屋台骨を整えるために利用するのは有りです。そのための制度です。
「甘えられるだけ甘えよう」という考えでの利用は反対ですが
生活を立て直すための数年は助けになってくれることでしょう。
※受けられる制度・金額はお住いの行政や居住状況・収入により変わります。
シングルマザーはお金に困る?
ひとり親の収入は?
シングルマザーになった場合、主に収入となるものには以下にあげられます
- 労働収入
- 児童扶養手当等、各行政からの手当や給付金
- 養育費
養育費については相手次第でいつ途切れるかわからないし、
各種手当も収入や子供の年齢・離婚からの年数により減額又は支給停止になることも。
上にあげた以外では実家からの援助があれば助かりますが、これも当てにはできませんね。
働くにしても子供がまだ小さい、結婚してキャリアが途切れてしまい
特別な資格がないから、そんなにたくさんは働けないし稼げないなど
ひとり親の労働収入をあげるのは厳しいものがあるのは事実です。
そのために必要なのは節約と資格取得や複数の収入の柱を持つことです。
このことについてもこちらのブログで書いていきます。
離婚してからの方がゆとりが出来る場合もある
離婚と言ってもいろんな形があります。円満離婚に協議離婚、泥沼離婚などなど
そして離婚時に財産分与や慰謝料、離婚してからの養育費もまちまちです。
お金の状況は人によりますが、離婚して悠々自適♪の人の方が少ないと思います。
子供の人数や年齢にもよってかかってくるお金や住居費、実家の支援の有無などによります。
私自身はとるものもとれずで離婚時「お金がない」側であったので、同じような立場で
不安に思う人の気持ちはよくわかります。
でも私の場合は離婚してからの方がお金が貯まるようになりました。
配偶者がこんな人だった場合は離婚した方がゆとりがある
- お金に無頓着で予定外の出費が多い
- 転職が多く、収入が低い・安定しない
婚姻生活中に自分が働いていたかにもよりますが、離婚はマイナスばかりではありません。
現にお金の面でも精神面でも楽になりました。
ひとり親家庭等医療費助成制度もあり、これは母子ともに受けられるので
婚姻時はお金のかかる自分の病院は後回しになっていた人にはとても助かります。
離婚して収入は減るけど、その分かかる生活費が減ることもあるので
1馬力で収入が減る=貧しくなる とは一概に言えません。
ひとり親って手当があるんでしょ?
これは離婚の話を進めている時に、実際配偶者にも言われました。
だから生活そんなに困らないでしょ?的なニュアンスで。
実際周りでもそう思っている人はいますが、各種手当は収入や状況により変わります。
親と同居になると世帯年収でみられるため、もらえないといったことも。
また、手当がもらえるにしても、いつまでも定額で満額がもらえる訳ではありません。
ひとり親がもらえる主な手当
※愛知県名古屋市の場合 下二つの制度は市町村により名称や期間等、異なります
- 児童扶養手当(国の制度) 子供が18歳に達する日以後の最初の3月31日まで 2カ月に一回
- 遺児手当(県の制度) 5年間 2カ月に一回
- ひとり親家庭手当(市の制度) 3年間 2カ月に一回
いずれの制度も年に一度の収入や状況の審査により支給停止や減額(増額)があります。
詳しい基準については行政のページを参考にしてください。
名古屋市であればジョイナスナゴヤのページで手当の試算が出来ます。
とても有難いの制度ですが、いつまでもあてに出来るものでないことを念頭に置きましょう。
この他にも子育ての手当として「児童手当」があり、これはひとり親じゃなくとも
子供のいる世帯で所得限度額以下なら、中学校卒業まではもらえますね。
ひとり親の住居費問題はどうなる?
住まいにかかるお金って大きいですよね。
持ち家の場合だと維持費・固定資産税。賃貸の場合は毎月の家賃が・・・
もし賃貸の場合なら家賃補助や免除、県営・市営住宅への優先入居など
住居費の負担を軽くするための制度が利用できます。
私自身の経験では離婚方1年ほどは前の賃貸住居に住んでいましたが、
その後県営住宅に申し込み引っ越しをしました。
それだけで家賃負担が2万ほど安くなったのも束の間、次の児童扶養手当の審査で
1万5千円ほど手当が減ったので、早めに動いておいてよかったです。
古さはありますが、部屋数は前より多く駐車場もあって仮の住まいとして
これからお金がかかる子供のために浮いた分貯金が出来る。と考えれば
そんなに悪くない選択だったと思います。
その他のひとり親助成制度
上で紹介したのはだいたいどこの市町村でもある一般的な制度ですが
この他にもひとり親だから受けられる助成制度はいろいろとあります。
ひとり親が利用できる助成制度
※愛知県名古屋市の場合 市町村により名称や期間等、異なるものもあります
- 資格をとるための 高等職業訓練促進給付金
(基本は通学で国家資格を取る制度ですが、R5.3.31まで制度緩和中で就業中でも取れるものも増えてます) - 資格を取るための 自立支援教育訓練給付金
- 高校卒業資格を得るための 高等学校卒業程度認定試験合格支援給付金
- 子供とのお出かけに利用できる ひとり親家庭休養ホーム事業
- 市有施設を無料で利用できる ひとり親家庭市有施設優待利用事業
- 水道料金が安くなる 上下水道料金の減免
この他にもひとり親家庭等生活支援事業(ヘルパーが訪問)貸付事業や就業支援、就学援助、
イベント・セミナーなど利用できるものが多くあり、私も無料のキャリアカウンセリングを利用しましたし
高等職業訓練、自立支援教育訓練を利用し勉強しました。
あくまでここで述べたものは一部で、市町村により違うものもありますが
嘆く前に使える制度はないか。調べて動くことがとても大事です。
お金がないと子供を遊びに連れて行けない?
お金がないから子供と遊ぶのは公園ばかり・・・そう思っていませんか?
調べればお金をあまりかけなくても楽しめるイベントはけっこう催されてます。
子供がまだ小さくてシングルになる前の話ですが、ワンオペで土日はパパがいない
そんな時もそういった地域や企業主催のイベントにはお世話になりました。
例えば・・・
道の駅で開催の「流しそうめん体験」無料
コープ主催の「枝豆収穫・豆腐作り体験」「バナナ工場見学」いずれも抽選・無料
ハウスメーカー主催の「キャラクターショー」
何度か応募はしたけど抽選で外れましたが港管理組合の「乗船クルーズ」など
子供が普段できないようなことを体験できるイベントはあちこちで開催されています。
おすすめは地域の広報や冊子見ること。インターネットで探すこと。
また上の手当でも述べたようにひとり親家庭市有施設優待利用事業やひとり親家庭休養ホーム事業
なども利用できる場合がありますので、行政のページで確認してみてください。
コロナもあってイベントも中止や縮小が続いていますが、子供向けイベントは
いろんな施設で開催されています。お金をかけなくても楽しめます。
こういった無料のイベントへの参加は「恥ずかしい」と思う人もいますが
私自身はいろんな体験が出来て良かったと思っていますし、子供も楽しんでいましたよ。
シングルマザーは時間がないの?
これも子供の人数や年齢、親と同居or実家を頼れるかや、働き方によって違ってきますが
ワンオペで仕事もしてとなると確かに慌ただしい場合が多いとは思います。
けれど、忙しい=時間がない ではありません。
配偶者がいる時に、ほぼ家事も育児もワンオペであったなら「配偶者の世話が減る」ので
その分、時間も精神的余裕も増えました。
時間が一日24時間なのはみんな同じです。大事なのは時間の使い方。
心に余裕がある1時間と、ストレスだらけの1時間では感じ方も違います。
前者は「充実」で、後者は「忙殺」になるので前者を目指したいですね。
時短で効率よく時間を使おう
1人で育児も家事も仕事も。って確かに忙しいんです。
朝子供を送り出して、帰ってからすぐにご飯を作って掃除をして・・・
だからこそ作り置きや時短家電など利用して効率よく時間を使うようにしています。
時短家電方法については、別の記事で詳しく書きますが、
私が買ってよかった!と重宝しているものは「ノンフライヤー」です。
ノンフライヤーといっても揚げ物を作るだけではなく、
ミニオーブン的に肉も魚も野菜もスイッチ一つで焼けるので
空いたコンロで別の料理が出来ますし、調理を任せている間に他の家事をしたり
とにかく「買ってよかった!」と周りにも勧めているほどです。
オーブンレンジでオーブン使うとレンジが使えない問題も解消出来るし
これで手羽先など焼くと脂が落ちるしパリっとしあがり、子供にも好評です。
時短のために作り置きや食材宅配を利用する
作り置きは向き不向きがありますし、食材宅配も高くつかない?
人それぞれ生活スタイルがあるので、何を選択するかは変わってきます。
ただいろんな手段があること知り、自分に合った方法を見つけることで
家事の効率があがり、その分他に回せる時間が増えます。
私は普段はそれほど頻繁にはネットスーパーは利用しませんが、
忙しかったり体調不良で買い物に行けない日が続いた時に利用して助かりました。
食材宅配もまずはお試ししてみて良ければ、たまに利用(利用スパンは選べる)
と言った形で、いろいろな便利なシステムをたまに使う方法はおすすめです。
なんでも自分でやらなきゃ。手作りしなきゃ。手抜きはしちゃ駄目。
なんて思っていたら精神的に辛くなってしまいます。
手抜きでなく効率よくするための手段を知り、たまには肩の力を抜きましょう。
ひとりだから頑張らなくてはいけないけれど頑張りすぎても疲れてしまいます。
まとめ
まだまだ書きたいことはいっぱいありますが、それぞれまた別の記事で詳しく書きます。
ここでお伝えしたかったことをまとめると
- ひとり親は惨めでかわいそうと自分を責めない。周りの声は気にしない
- ひとり親だからこそ使える制度があるので情報を得て活用する
- お金がない。時間がない。など「ない」ではなく「ある」ことを利用する
- 時間もお金も作ることは出来る。使い方が大事。
シングルになって不安なことはいっぱいだと思いますが、そんなシングルマザー仲間が
子供と共に笑顔でいられるような情報をこのブログで発信していきます。
共に強く・逞しく・学びながら生きていきましょう。
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